Suclptured amethyst すべてはここから あとがき
……長かったですね……
読んでいただいてありがとうございます。
これが私が初めて書いた小説です。
拙いながらも、一生懸命考えて作った話です。
もし、気に入っていただければ幸いです。
ヒロインの設定を考えるときに最初に決めていたことは、旅に加える理由を、「異世界から飛ばされてきて帰れない」や「記憶喪失」にしない事、「前世からの因縁は持たせない」という事でした。(他のサイトさんで使われている設定でしたので……(笑))
特に「前世」 に関してですが、私、個人としては信じているんですが、原作は「前世や輪廻という思想に否定的でナンセンスであるという世界観」らしいので「じゃあ、現世で生まれる絆があったっていいよね?」と勝手に誇大解釈しました。
「桃源郷に住む普通の人間」が三蔵一行と旅を共にするのに必要なものは?と考えて「辛い過去」「重い問題」「孤独」を持たせようと思いました。
それから、私がそれなりにいい年なので(笑)「若いヒロインだと書きにくいかも?それに精神年齢は少し高めにしときたい。でも、見た目は少なくとも八戒より下に……」という実に矛盾した考えがありまして「じゃあ、どうにかして、身体の老化を遅らせよう」という力技にでました(笑)
最初にヒロインを旅に加えなくてはならなくなる理由も四人全員に責任があることにしたかったし、ヒロインに対する気持ちはそれぞれ違わせたかったので、その辺は考えたつもりです。
こうして、この無茶な設定の話ができあがったわけです(苦笑)
ヒロインの仮の身体が四人の目の前で砕け散ることは最初から決めていました。
なので、そのふりになる戦闘シーンをいかにらしく表現するかに相当苦労しました。
緊迫感とか、少しでも感じていただけたでしょうか?
最遊記の話には戦闘シーンは不可欠なんでしょうけど、苦手です。(この先も苦労しっぱなしなんでしょう(T_T))
実際に生きてきた時間と身体の成長の時間が違ってしまったことでヒロインはもうすでに「普通の」人間ではなくなっています。(本人にその意識はありませんが)
「人間であり、人間ではない」
これは、悟空、悟浄、八戒にも共通していることで、三蔵と共に旅をするには必要な要素の一つになっていたのかもしれません。
今後、新たなポテンシャルが発揮されるかもしれない可能性も秘めています。(それは私の思いつき次第なんでしょうが……(苦笑))
最初の話で、ただでさえ長くなったので、あえてまだ恋愛感情は持たせませんでした。
四人それぞれに、ヒロインを必要と思わせることが先決でしたしね。
旅を続けていく中で少しずつ、三蔵とくっつけていきます(笑)
ヒロインも今までは猫を被っていたわけで(笑)これから少しずつ、彼女の性格や物の考え方を書いていこうと思っています。
「どんな女なら三蔵が惚れるのか?」というか、「自分的に、どんな女が相手だったら許せるか?」と考えながら書いています。
読まれた方のイメージとは違うかもしれませんが、私はこうなんです(笑)
「こんなふうに思う人もいるのね」と思って、許してやってください。