Wreath of white clover あとがき
ヤマなし意味なしオチなしです。ごめんなさい。
説明的な部分が多いという自覚もあります。
一番書きたかった場面以外はあえてシーンの描写をせず、地の文でそうしました。
実は外伝のOVAを見ていて「あ、悟空の誕生日が近いじゃん!」と思い出し、慌てて考えた話です。
そういう流れだったせいか、誕生日だからとか、いい思いをさせてやりたいとかよりも、悟空にシロツメクサを編ませたくなりました。
今の悟空が花の編み方を覚えているのかどうか、原作に記述がないのでわかりませんが、岩牢から出たばかりの悟空が盗賊を倒しているところから「身体で覚えることは忘れていないみたいだな」と判断し、その前提で『手が覚えていたのなら、子供の頃には花を編んで遊んだこともあったかもしれない』と思って、ああいう書き方にしました。
オチは思いつかなかったし、書いているうちに『この話にオチはなくていい』と思うようになりました。
ただ、編んだ花輪をちゃんと相手に届けさせてあげたかったんです。
それだけです。